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○クソアニ論のためのノート
hiroyuki
1.クソアニの定義?
・クソアニの暫定的定義:「標準的な審美基準からは外れるが、独特の魅力を持つアニメーション」
・「独特な魅力」?
・ストーリー、アニメーションの動きの面白さ、声優の演技、音楽、演出、……
・クソアニにはこうした個々の要素に還元できない何かを宿している。
・「魅力」は言い過ぎ。「何か」としか言いようがない。
・クソアニ特有のアウラ。ある種の「過剰さ」「偏り」。
・〈駄作−神アニメ〉の対には回収できない独自性。
cf.「作画崩壊」現象とクソアニ。
2.クソアニの背景
・アニメ視聴環境の変化。
・ネタとして消費されるアニメ(実況向きアニメ)。
・さまざまな消費型の登場に並行して制作側の意識も細分化される。特定の視聴を想定した作品製作。
・作画と脚本、製作会社と作品などのミスマッチの想定外の産物。
3.クソアニの周辺
・「バロックな漫画」(呉智英):『アストロ球団』、『野望の王国』、漫☆画太郎作品など
・「B級映画」
4.仮説
・クソアニはゼロ年代アニメ特有の現象である。
・クソアニ=制作者側が製作環境や視聴環境の変化に追いつけず、結果として生じた独特の効果を持つアニメ。
・最近になってようやく、単なる駄作とは異なる〈クソアニ〉が登場する環境が整備された?
ゼロ年代後半クソアニリスト
2011年 Rio、そふてにっ
2010年 迷い猫オーバーラン
2009年 けんぷファー
2008年 検討中
2007年 検討中
2006年 MUSASHI -GUN道-